3,妻からなにを言われたか

 

現在の状況を整理する】のページでも書きましたが、謝罪で重要なことは、自分がなにをしたかではなく、奥様がなにに苦しみ、なにを求めているか、ということです。そのヒントは、奥様自身の言葉にあります

しかし、意外と、多くの男性はその言葉を聞いておらず、自己満足な謝罪をしてしまうことがあります。代表的な例は、「これからは家事育児を頑張る」「もう浮気しないから信じて欲しい」などです。

 

 

浮気された妻の気持ち

まず、浮気された女性からの相談の中で、よく伺う悲しみをご紹介します。

 

愛されていたと感じていたのは、すべて嘘だったのか

私は夫を愛していたり、夫からも愛されていると思っていた。しかし、夫は浮気した。浮気したということは、私と子供を愛していないということだ。愛情も優しさもすべて嘘で、それらは私だけが錯覚していたのかと思うと辛い。夫のすべてが信じられない。

 

女性として魅力がないのか

セックスレスは歳を重ねて性欲が減少したからだと思っていた。でも、不倫相手とは肉体関係を持っていた。もう女としての魅力がないんだと言われている気がした。

 

妻として至らない点があったのか

完璧な妻ではないけれど、家事に育児に仕事に、自分なりに一生懸命、頑張ってきた。夫は浮気するような人間ではないと思っていた。私のなにが悪かったのか、私のなにが至らなかったのか、私はなにをしたら良かったのか、ずっと考えてしまう。どうしたらいいのか、誰か教えて欲しい。時間が巻き戻せたらいいのに。

 

今までの家族としての思い出がすべて無意味に思えてしまう

家族で行ったテーマパークに、温泉に、街に、レストランに、不倫相手と行っていた。私が座る車の助手席に、不倫相手が座っていた。楽しかったお出かけのとき、主人はどう思っていたのだろう。不倫相手のことを考えていたのだろうか。裏切られたことで、今までのすべてが嘘だったのかと思ってしまう。

 

子供を傷つけたことが許せない

夫は仕事が忙しいと思っていたので、子供が寂しいと言っても我慢させてきた。しかし、ただ不倫していただけだった。

浮気を疑っているとき、浮気が発覚したとき、私達がケンカをしては子供を悲しませた。私が情緒不安定になり、子供に迷惑をかけた。

子供の学費、進学費用に使うべきお金を浮気相手とのホテル代、デート代で使われた。

子供を傷つけた夫を、一生許さない。

 

など、たくさんあります。

 

 

妻からなにを言われたか?

上記の気持ち、悲しみは、当事務所への相談の中での発言です。そのまま、すべてご主人に言う女性ばかりではありません。なぜなら、奥様にもプライドがあるからです。

ただ、すべてを直接、言わなくても、言葉の端々にその意図やSOSが含まれています。その真意をどれだけ汲み取り、謝罪するのか、が謝罪の大きなのポイントです。

言われていないから知らない、説明されていないから分からない、では、人の気持ちが理解できず、奥様のことをなにも考えていない、と思われます。

特に、「あなたには言っても分からない」「前にも同じことを言った」「あなたは人の気持ちが理解できない」のようなことを奥様から言われたことがあるひとは、要注意です。

 

私を愛していないから浮気したんだ

私より浮気相手の方が好きなんでしょ?離婚したいから不倫したんでしょ?なども同じです。

これに対し、「違う、そうじゃない」と言っても、それは奥様が求めている言葉ではありません。愛されている、という安心が欲しいのです。

もちろん、どんな言葉を伝えても、私は嫌いになった、などと言われるかもしれません。言葉で愛している、ではなく、本気で私のことを考えてくれている、と思って貰う必要があります。

 

信頼がなくなった、信用できない

裏切られた、もう信用できない、なども同じです。

信用とはなんでしょうか。信用できない、と言われた奥様に対して、信じて欲しい!と言っても、あまり意味はないでしょう。(言わないよりマシですが)

信用とは、実績や行動によって生じるものです。奥様は具体的な行動、指針を求めているのかもしれません。それが具体的になにか、です。

 

子供が可哀想だと思わないのか

お子様がいる場合、ほぼ100%、子供に関することは言われます。時間的なこと、金銭的なこと、愛情的なこと、将来的なこと、さまざまです。育児のことで責められるかもしれません。

ただ、どれだけ子供のことを愛している、大切に思っている、と言っても、なかなか伝わりません。言葉だけなら、なんとでも言えますから。

 

 

「これからは家事育児を頑張る」は逆効果

よくあるインターネット上の謝罪文で、これからは家事育児を頑張ります、と書かれていることがあります。

個人的な見解ですが、これは逆効果になることもあるので、要注意です。

そもそも、家事育児をすれば、浮気が許される、ということではありません。これは例えば、奥様に100万円あげる、高級バッグをプレゼントする、と似ていて、モノやお金でごまかそう、と同じような印象を受けます。

もちろん、奥様から求められた場合などは、全力で応じていいでしょう。おそらく、そのときはかなり前向きというか、離婚しない前提での話ですから。

 

女性は、家事育児にプライドを持っている方もいます。ご主人が浮気しても、食事を作り、家を掃除してくれるのは、ご主人のためではありません。女性、主婦、母親としてのプライドがあるためです。

これからは家事育児を頑張ります、という発言は、そのプライドを傷つけ、奥様がなにを求めているか、まったく理解していないという証明になる可能性があります。

もちろん、奥様の性格や働き方にもよるので、すべてでマイナスとは思いません。また、子供と接する時間を長くすることで、怒られることも少ないと思います。(嫌味を言われる可能性はありますが)

 

 

離婚したい、の本当の意味は?

奥様から離婚したいと言われて、「絶対に俺は離婚しない!」と言うか、「君がそんなに離婚したいなら、僕に反対する権利はない」と言うか、どちらが優しい、もしくは誠実でしょうか?

確かに、離婚に応じて、しっかり慰謝料や養育費を支払うことも大切です。ただ、その前に奥様の本心を知ることが肝要です。

浮気されて、離婚する!と言わない人は、いないと思ってください。それくらい、辛いことなのです。

辛くて、悲しくて、どうして良いか分からないとき、ただただ離婚したいと誰もが思うのです。もちろん、奥様が冷静になって、本気で離婚したいときは、速やかに応じて、相場以上の慰謝料等を支払うことが誠意だと思います。

しかし、なにも考えずに言葉をそのまま受け取って離婚に応じる、というのは誠実ではなく、ただ無責任でなにも考えていないだけです。

多くの場合、奥様が聞きたい言葉は、「本気ならいつでも離婚に応じるよ」ではなく、「心から愛しているから絶対に離婚したくない」という言葉です。

 

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